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第2回畑作プラットフォームを開催しました―現地視察で見えた、スマート農業のリアルと課題―

2026年1月14日、第2回畑作プラットフォームが、宮古島で開催されました。

第1回畑作プラットフォームでは、先進的なスマート農業技術への期待が高まる一方で、その導入や活用には大規模なほ場に限られる場合が多いことに加え、品目・地域ごとに課題や農業環境が異なることが指摘されました。

こうした議論を踏まえ、第2回では、平場で大規模にスマート農業技術を活用している生産者が宮古島の現地ほ場を訪問し、地理的特性や生産方式への理解を深めたスマート農業導入の活用と展開の可能性について議論が進められました。

宮古島のサツマイモほ場の視察

宮古島でサツマイモを生産しているおきなわアオイファームのほ場を視察しました。耕作土層が50cm〜1mと浅く、土壌も肥沃ではないうえ、この地域は年間を通して日照が多い反面、降水量とのバランスから水不足が起こり、収量制限の大きな要因になるとのことでした。地域ならではの課題等について議論がなされました。

おきなわアオイファームの取組紹介の詳細はこちらをご覧ください。
「くしまアオイファーム・おきなわアオイファーム取組紹介」株式会社くしまアオイファーム/株式会社おきなわアオイファーム

その他、様々な地域でのスマート農業技術の活用可能性について農業者から紹介いただきました。詳しくはこちらをご覧ください。
「他地域への展開を踏まえたスマート農業技術の紹介」三浦農場

スマート農業技術導入に向けた課題と展望

限られた土地、限られた環境条件においても、活用可能なスマート農業技術があります。その環境に合わせた技術を選択・導入することで作業の効率化に繋がります。特に議論の中では、「ほ場の状態の把握(データ分析)」や「GNSSオードガイダンス(自動操舵アシスト)」について議論がなされました。

「ほ場の状態の把握」では、「土壌分析の実施が不可欠」という声が多く上がりました。土壌の化学成分や水分状態を正確に把握することは、効率的な施肥や適正な水管理の基盤となり、これが今後の技術活用の成功を左右する第一歩となります。また、害虫の分布データを把握することで、データに基づく適切な防除体系の検討も可能なります。特に複雑で多様な農地環境に対応するためには、複数ポイントからリアルタイムにデータを取得することが重要です。

「GNSSオードガイダンス」では、熟練者だけが行えた作業も非熟練者に任せられるようになるといった利点もありますが、効果を引き出すにはほ場の整備が不可欠です。畝間を調整し、機械が正確に作業できる環境を整備することで、省力化や作業品質の向上が期待されます。

さらに、スマート農業技術の導入にあたっては機械の共同利用も検討されています。複数の農家が機械を共有することで初期投資の負担を軽減し、機械の稼働率を高める効果が見込まれます。また、地域・産地が連携して取り組むことで、スマート農業を定着させる経営面の改革につながると考えられています。

これらの課題と取り組みは、地域の特徴や現場の実情に深く根ざした具体的な検討が進められており、スマート農業の実現可能性を高める重要なステップとなっています。

今後の展望

今回の宮古島ほ場の現地視察は、地域特有の課題を深く理解しつつ、スマート農業技術の展開に向けた具体的な道筋を探る貴重な機会となりました。また、経験豊富な他地域の農業者が現地に赴き、地域の特徴を踏まえながら議論・アドバイスすることの重要性も示されました。IPCSAでは、現地の関係者や自治体とさらに連携を強化し、効果的な技術導入や地域実装を実現する取り組みを今後も実施していきます。他地域の先進的な農業者とつながりたい方や、御自身の知見を幅広い地域で役立てたい方は、是非IPCSAホームページの事業提案機能をご活用ください。

その他、議論された内容の詳細についてはこちらをご覧ください。
IPCSA第2回畑作プラットフォーム会議内容詳細

※IPCSAプラットフォームでは、今後もこうした対話の場を通じて、皆様に新たな気づきや成長のきっかけを提供できる活動を展開し、スマート農業技術の活用促進に寄与していきます。


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