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第2回畜産・酪農プラットフォームを開催しました-スマート農業技術が拓く畜産現場の現在とこれから-

2026年3月24日、第2回畜産・酪農プラットフォームが開催されました。本会議では、肉用牛や乳用牛、養豚、肉用鶏といった様々な畜種の生産者のほか、畜産分野の研究者や開発事業者が参加し、具体的な事例を交えながら、畜産業におけるスマート農業技術の有効活用における課題について意見交換しました。

畜種による技術活用の違い

スマート農業技術の活用に当たっては、畜種によって異なる注意点が存在します。
例えば、牛の場合は個体で管理する事ができるのに対し、鶏の場合は群単位での管理が効率的であり、アプローチ方法が異なります。
また、養豚業界では各種生産成績や獣医療データを利用したベンチマーキングが普及しているのに対し、養鶏業界では統一的なデータ収集の取組は行われていないなど、畜種ごとにデータの活用状況に差があります。
牛の場合、モニタリングシステムの導入により、死亡事故の原因の究明ができ、事故率の低減につながった例もあれば、導入による生産性向上は一筋縄ではいかず、技術導入が直接的な経営改善に直結しないケースも見られるといった意見もありました。

畜産業界における技術普及の展望

一方、畜種において、共通する部分も多くあります。
どの畜種でも共通して語られたのは、疾病コントロールの重要性です。
疾病の早期発見・予測ができれば経営の改善に繋がりますが、現実には「獣医師の不足」「診断までに要する時間」「大規模化による個体管理の負担増」などの多くの課題があります。
このため、「行動」や「体温」、「見た目」の小さな変化をデータで収集する仕組みが必要であり、また、技術を導入して終わりではなく、経営の構造を理解して論理的に運用することが重要です。
さらに、他畜種で進んでいる取組を参考にすることで、畜産業界全体でスマート農業技術の活用を促進することが期待されます。

まとめ

第2回畜産・酪農プラットフォームでは、先進的な農業者の具体的な取組や技術開発の紹介を通じて、畜種ごとの違いや業界全体での共通点について議論されました。畜産分野の作業は多様であるため、全ての作業にスマート農業技術を導入することは困難ですが、例えば、管理作業へのシステム導入から初めて、段階的に拡大していくというような「小さな1歩」からスタートすることもできるのではないでしょうか。

皆様の新たなチャレンジを後押しできるように、引き続き、本プラットフォームで議論を行って参ります。 

その他、議論された内容や講演資料についてはこちらをご覧ください。
IPCSA第2回畜産・酪農プラットフォーム会議内容詳細
・「乳用哺育牛の健全な発育と管理省力化を両立させるスマート技術の開発」北海道大学 上田教授
・「ARAV社の農業関連取組み事例」ARAV株式会社

IPCSAプラットフォームでは、今後もこうした対話の場を通じて、皆様に新たな気づきや成長のきっかけを提供できる活動を展開し、スマート農業技術の活用促進に寄与していきます。


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