【生産】認定事例vol.05―水稲の作期分散で効率的なスマート農業技術活用―
生産方式革新実施計画の認定事例
(有)フロンティアはら(石川県羽咋市)
ーー作期分散によるスマート農業技術の効率的な活用ーー
「(有)フロンティアはら」は、石川県羽咋市で、水稲、大麦、野菜などを栽培しています。能登半島地震の影響もあり、経営面積が急激に拡大したため、スマート農業技術を活用し、効率的な農作業に取り組んでいます。
Q.活用するスマート農業技術や新たな生産方式への転換についてもお聞かせください。
水稲栽培の現場に、直進アシスト付可変施肥田植機、食味・収量コンバインの活用及び栽培管理システムを導入します。
これまでも、農機の有効活用を前提に品種ごとの作付面積を決めていたのですが、拡大する農地でも同様に取組み、作業を分散させることで、1台のスマート農業機械で多くの面積の作業を可能にし、効率のよい農作業を行います。
さらに、栽培管理システムを導入し、これらのスマート農業技術より得られる、生育状況や収穫適期、収量、水分値等のデータは地域の営農指導員と共有し、地域の生育状況など他の情報と共に分析・検討することで、データに基づいた施肥等、効果的な農作業を行います。

Q.スマート農業技術活用促進法の計画認定を受けようと考えたきっかけを教えてください。
弊社が農業を営む羽咋市は、能登半島に位置し、農家の高齢化や離農により、急激な農地集積が進んでいます。
しかし、集積に比例した人員確保は難しく、特に農繁期には人手不足が深刻で、全ての農地で適期に農作業を行うことができない状況でした。そのような状況の中、スマート農業技術の実証に協力し、効果を実感しました。地域の農業を守るためにも、スマート農業技術を導入して生産性を向上させることが不可欠だと感じ、計画認定を受けようと考えました。
今回の取組で、北陸地域の生産方式革新実施計画の認定第1号を受けることができました。能登地方をはじめ、同じような問題意識を感じている農業者に前向きなメッセージを伝えられると嬉しいです。

Q.計画申請には石川県庁の後押しもあったと聞きました。 石川県の担当者にも思いを寄せていただきました。
(石川県農業経営戦略課 山越さん)
石川県では、スマート農業技術の普及に向け、「いしかわスマートアグリプラットフォーム」を立ち上げ、農業者向けの実演会やセミナーの開催、農業者と企業のマッチング等を進めてきました。
また、普及指導員を対象にした「スマート農業担当者会議」を定期的に開催し、スマート農業技術の理解促進を図っています。2月には、生産方式革新実施計画の申請を支援するため、北陸農政局の担当者を講師に招き、普及員から農業者に、スマート農業技術の意義や計画申請のメリットをわかりやすく伝えられるよう、研修会を開催しました。
生産方式革新実施計画認定のメリット措置等も活用し、これまで以上にスマート農業技術の普及を図っていきたいと考えています。
