【生産】認定事例vol.07―いちご・きゅうり施設栽培における出荷予測データ・環境モニタリングデータ活用―
生産方式革新実施計画の認定事例
JA西三河いちご部会・きゅうり部会(愛知県西尾市)
ーー出荷予測データ・環境モニタリングデータの分析による収益性向上ーー
いちご部会は、愛知県西尾市で施設いちご栽培を行う生産者81人で構成する共選部会で、加温ハウスでの冬春作(11月~翌5月)を行っています。きゅうり部会は、同じく施設きゅうり生産者35名で構成し、冬春作(10月~翌6月)の生産を行っています。
Q.活用するスマート農業技術、新たな生産方式への転換についてお聞かせください。
①高精度出荷量予測システム
いちご部会、きゅうり部会ともに、精密出荷量予測システムを導入し、2週間後の部会全体の出荷量予測値を算出することで、これまで取引市場に仕向けていた生産物を、実需者との直接取引に振り向けることが可能になります。
②環境モニタリングシステム
ハウス内の温度・湿度・二酸化炭素濃度などを計測し、それを部会の生産者間で共有します。これらのデータを分析し、栽培管理の適正化を図ります。

温度・湿度、CO2濃度等のセンサーのほか、通信機能を搭載
Q.スマート農業技術を活用した農業経営の改善への期待を教えてください。
JA西三河いちご部会・きゅうり部会は、大消費地である名古屋市を中心に、主に愛知県内に向けて新鮮な状態で出荷できることが強みです。しかし、出荷時期や出荷量が直前まで見通せないことから、実需者との直接取引に制約が生じたり、予期せず市場への出荷量が増えて値崩れし、販売金額が安定しにくかったりすることが課題でした。
高精度出荷量予測システムを用いると、2週間前には出荷量を正確に予測できるようになります。このことによって実需者との直接取引が円滑に行えるようになり、販売金額が安定することを期待しています。


高精密出荷量予測システム
ハウス内環境のデータなどから2週間後の出荷予測値を算出
Q.JA西三河さんには、部会単位での申請の取りまとめだけでなく、自らも計画に加わるなど、積極的に申請にかかわっていただきました。計画認定にどのようなメリットを感じていますか。
JA西三河いちご部会・きゅうり部会は複数の生産者で組織しており、これまでも部会単位で「スマート農業実証プロジェクト」などを活用していました。スマート農業技術活用促進法の計画申請も部会単位で行うことができるので、生産者の書類作成の手間が省けて、便利に感じます。また、部会単位で認定を受けることで、西三河の農産物を知ってもらう機会になると嬉しいです。

私たちJA西三河も、生産者から提供された予測データを用いて、生産者と実需者の直接取引を仲介する役割を担います。認定計画にも参加することで、計画認定による補助事業の優遇措置を活用できるので、集出荷施設などの施設整備に活用したいと考えています。

