【開発】認定事例vol.03―人を追従して走行する運搬車―
開発供給実施計画の認定事例
株式会社城南製作所(長野県上田市)
ーー人を追従して走行する運搬車ーー
株式会社城南制作所は、1946年創業の自動車部品メーカー。作業者を自動追従するスマート農機『Folloone(フォローン)』を開発し、ぶどう等の果樹収穫を行う作業者の作業負担軽減を実現。現在は2026年春の発売を目指し改良を行っています。
Q.計画認定を受けて開発を行うスマート農業技術について教えてください。
圃場内の作業者を自動追従する運搬車『フォローン』は、果樹等の収穫及び運搬において、身体的負担を軽減するだけでなく、収穫物をコンテナに入れるための往復や、コンテナを一輪車で運ぶ等の労働時間を削減することを目指しています。
肥料の運搬等にも使用できる汎用性、ボタン一つで動かせる操作性に配慮し、誰でも使いやすい設計となっています。また、自社で開発した特許出願済みの技術により、安全性の向上だけでなく、センサー・CPUを安価にできるのでコストの低減にもつながります。

Q.開発供給実施計画の認定を受けようと思ったきっかけをお聞かせください。
自動車部品メーカーの当社が位置する長野県上田地域は、ブドウやリンゴなどの果樹栽培が盛んに行われ、重要な産業の一つとして地域を支えています。
しかし、近年では農業従事者の高齢化や人手不足が深刻化しているため、自動車レベルの品質・安全の技術を活用し、より身近な農業の課題解決に貢献したいと考え、本技術の開発を開始しました。
当社の取組が開発供給実施計画に沿ったものであったこと、当社にとっては初めて農業機械の分野であったことから、当社の取組を広く知っていただくため、計画を申請し認定を受けることができました。

Q.『フォローン』の今後の展望についてお聞かせください。
現場での実用性や費用対効果を確保した「手の届くスマート農機」として、いち早く農業者へ届けることを目指しています。
構想段階から、作業体系に組み込んだ際の運用方法や省力・省人化効果を重視し、徹底した農作業観察やプロトタイピング(注)を実施してきました。特に安全性やユーザーインターフェースの研究では多くの農業関係者や公的機関の皆様のご協力をいただいており、計画認定を受け今後連携を強化し、開発・供給を進めてまいります。
将来的には、アタッチメントの装着などにより活用できる農作業の幅を広げ、運搬作業以外にも、農業者の身体的負担の軽減や省力化を図り、農業の課題解決に貢献していきたいと考えています。
(注)試作品(プロトタイプ)を作成し、現場からのフィードバックで改善を行う手法

