【開発】認定事例vol.04―既存スピードスプレイヤに後付け無人運転装置―
開発供給実施計画の認定事例
株式会社アイ・モビリティプラットフォーム(愛知県豊田市)
ーー既存のスピードスプレイヤに後付け装着が可能な無人運転装置ーー
株式会社アイ・モビリティプラットフォームは、2017年に創業した自動運転制御システム開発ベンチャーです。ナシ園における農薬散布車両の自動運転化から始まり、わい化りんご園での本格的な実証開発と、装置の実用化に向けた取組を始めています。
Q.計画認定を受けて開発を行うスマート農業技術について教えてください。
既存のスピードスプレイヤに後付け装着が可能で、自動でHST(無段変速機)レバー、噴霧バルブ、ハンドル、ブレーキ等を制御する、無人運転装置を開発します。幅3mの狭い高密植樹列間でも無人走行が可能です。
高精度衛星測位を用い、熟練作業者が手動走行で散布した経路を記憶することで、自動運転で再現走行します。曲線走行を含む複雑な経路や噴霧方向、噴霧停止等も再現し、作業の自動化を目指します。
また、作業履歴の自動記録システムとデータ解析支援技術についても、同時に開発を行います。

Q.開発供給実施計画の認定を受けようと思ったきっかけをお聞かせください。
当社は、民間企業および大学研究で培った自動運転制御技術の実用化を目指して起業しましたが、いつも「自動車の自動運転化は本当に必要か?」という疑問が頭をよぎっていました。起業後、農薬散布の自動運転化の要望に出会い、「これだ!」と感じて開発に着手しました。スピードスプレイヤによる果樹の防除作業は熟練作業者に依存しており、また、作業頻度や時間帯の制約もあり労働負荷が高く、さらに作業者の農薬暴露の怖れ等があるため自動運転化の要望が強く、また、自動運転化に大きな社会的意義を感じました。
実際の農作業現場への導入に向けて、更なる開発が必要であることから、開発供給実施計画の認定制度の趣旨に適した取組と考え、申請・認定に至りました。

Q.無人運転装置の今後の展望についてお聞かせください。
高精度衛星測位技術の進展とそれを実現するデバイスの低価格化により、無人運転装置を実現するための技術は身近なものになりました。しかし、「無人運転」に対する利用者の正しい理解と受容性醸成が今後展開のための最初でかつ必須の課題です。無人運転と言えども利用者に安全運航の義務があります。
そのような中で私共造り手としては、装置の信頼性やシステムの安全性向上により、利用者の安全運航の実現に共に取り組んでいます。また、利用者の正しい理解と操作によって安全な無人運転装置の運行ができるような標準手順書づくりにも尽力してまいります。
