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【生産】認定事例vol.11―飼養管理システム導入と獣医師とのデータ共有で生乳の生産を最適化―

生産方式革新実施計画の認定事例

株式会社ホリ牧場(石川県内灘町)
ーー飼養管理システム導入と獣医師とのデータ共有で適正な飼養管理を実施ーー

株式会社ホリ牧場は、石川県内灘町において、乳牛600頭、牧草地延べ57haを管理する牧場です。自社の生乳を使ったソフトクリームの販売等、6次産業化にも取り組んでいます。牛1頭1頭の体調管理を徹底し、持続的な経営を行うため、データの有効活用に取り組みます。

Q.認定を受けられた取組についてお聞かせください。

今回、乳量計付自動離脱装置を含む飼養管理システムの導入による飼養管理の高度化を図る計画で認定を受けました。このシステムは、搾乳と同時に乳量や乳温などを自動で計測し、飼養管理ソフトへデータを即時に取り込む機能を備えています。

蓄積されたデータを活用することで給餌量の調整、発情予定日などの把握が可能となります。さらに、これらの情報を獣医師と共有することで専門的なアドバイスを得ながら、より的確な健康管理を行う体制の整備を進めています。

洗浄後の乳量計付自動離脱装置

Q.獣医師へデータを共有しアドバイスをもらうとのことですが、取組のポイントを教えてください。

酪農経営においては、牛一頭一頭の分娩・泌乳(※1)・乾乳(※2)といった各ステージを的確に管理することが重要です。データに基づき、飼料の配合や量を調整し、各ステージに応じた適切な栄養管理を行うことで、乳房炎等の異常を早期に発見し、健康で安定した乳量を確保できるようになります。

飼養管理ソフトに蓄積されたデータを獣医師と共有することで、成長段階や各ステージに応じた具体的な飼料の配合比や給与量のアドバイスを受けることができます。また、病気の兆候を早期に検知しやすくなるため、個体の健康状態の把握精度が向上し、病気への迅速かつ的確な対処が可能となります。

このように、データを活用した飼料管理と専門家による助言を組み合わせることで、牛は長期にわたり健康を維持しながら、安定して高い乳量を生産することが可能になります。

(※1)乳を産出すること (※2)妊娠後期、次の分娩に備えた泌乳の休止

ホリ牧場牛舎

Q.スマート農業技術活用促進資金(公庫資金)を活用されるとのことですが活用のきっかけ、メリットを教えてください。

計画認定について北陸農政局に相談した当初から、活用したいと考えていました。今回は、機材導入の費用が約2800万円のところ、資金で約2200万円を調達する予定です。大きい設備投資ですが、低利での融資が受けられることで、資金繰りの助けになります。

導入したスマート農業技術 導入費用 融資調達額
乳量計付自動離脱装置自動給餌機 約2800万 約2200万

(残額は自己資金)

自動給餌機への飼料投入