【生産】認定事例vol.13―データの分析で小麦・大豆の生産性向上―
生産方式革新実施計画の認定事例
北笹麦作組合(北海道鹿追町)
ーー生育・収穫・作業記録データの分析により小麦・大豆の生産性を向上ーー
北笹麦作組合は、JA鹿追町の組合員12名で構成する生産組合で、小麦をはじめ、大豆、小豆、てん菜、馬鈴しょ、そば等を栽培している。作物の高品質化と増収を目指してスマート農業技術を導入する。
Q.認定を受けた取組についてお聞かせください。
私たちは組合に所属する農業者で1つの計画認定を受けました。収量計測機能付きコンバインと栽培管理システムを導入し、これと併せて組合員間のデータ共有・分析を行います。
今回導入する収量計測機能付きコンバインは、収量だけでなく、水分量、食味に関係する栄養素(タンパク質・脂質・でんぷん量)を測定することができます。また、データがリアルタイムかつ自動で記録されるため、作業をしながら水分量、収量のデータをタイムリーに共有できます。乾燥調製施設と情報共有をすることで、施設側の収穫物の受け入れ体制を最適化して乾燥調製施設の回転率を上げることで、トラックの待機時間を減らすなど、作業体系の改善が可能です。適正施肥など栽培管理の面でもデータ共有での改善ができるので、有効活用していきたいです。


Q.スマート農業機器を導入する理由と、計画認定を受けるメリットについて、教えてください。
小麦に関しては、収穫時の天候で作柄が大きく変わり、特に雨により穂発芽になり製品にならないことも起こるため、迅速な収穫、乾燥調製への効率的な集荷が重要です。また、衛星データを活用した施肥作業により生育の均一化を図っています。


衛星データに基づく追肥作業の様子
大豆に関しては、収穫時の受け入れが可能な子実水分が決められていることから、迅速な収穫が求められます。短時間で一斉に、省力的に収穫ができること、前述の通り、作業体系の改善が可能になることでこれらの課題が改善できると思い、スマート農業機器の導入を決めました。


作業記録データの表示画面
計画認定を受けた者に対するメリット措置として、コンバインの導入に関する補助が受けやすくなると聞いているので、ぜひ利用したいです。
Q.小麦・大豆の生産性向上に向け、今後の意気込みをお聞かせください。
今回の取組では収穫作業の効率化やデータに基づく栽培管理により所得拡大が期待され、更にコンバインの余剰能力を生かし、近隣農場の支援にも活用できればと考えています。
可変施肥の他に小麦の可変播種(地力による播種量調整)、大豆の株間調整を検討しています。また今後は、気候に応じた品種や馬鈴しょの収穫省力高性能化、てん菜の高性能収穫機(テラドス)の導入を期待しています。
今後も、様々な側面からデータを取得、共有、分析して、組合全体で効率的な農業生産に取り組んでいきたいです。
