【生産】認定事例vol.15―自動操舵トラクターの活用×旋回スペース確保で作業効率化―
生産方式革新実施計画の認定事例
野原伸也ほか(沖縄県八重瀬町)
ーー自動操舵トラクターの活用と、旋回に必要な枕地の確保で作業効率を向上ーー
沖縄県八重瀬町でさとうきび生産を行う野原伸也ほか29名は、高齢化や労働力不足により、植付けや
株出管理など栽培管理作業の一部をサービス事業者に委託します。今後も高齢化や労働力不足が見
込まれる中、スマート農業技術の活用によりサービス事業者の作業効率を高め、作付面積の拡大と栽
培管理の改善を目指します。(野原伸也氏が代表、野原ファームも30名の農業者に含まれる)
Q.認定を受けた取組についてお聞かせください。
私たちは、地域の農業者30人で1つの計画認定を受けました。
地域で農業支援サービス事業を行う(株)野原ファームさんに自動操舵機能付きトラクターを用いた植付けや株出管理(※)等の作業を委託することで、スマート農業技術を活用します。
農業支援サービスの活用とあわせて、それぞれの農業者のほ場で旋回スペース(枕地)の確保、畝間の広さの変更を行います。自動操舵機能付きトラクターに合わせた圃場環境を整えることで作業効率を高め、作付面積の拡大と栽培管理の改善を目指します。
※さとうきび収穫後、ほ場に残った株から再度地上部を再生させるために必要な作業のこと。株そろえ、根切り、追肥などの作業が含まれる。

※赤枠部分を旋回スペース(枕地)として確保
Q.サービス事業者の(株)野原ファームさんにお話を伺いました。
弊社は、もともとさとうきびを生産しており、平成23年にさとうきび生産法人を設立。さとうきびの栽培は労働負担が大きく、高齢化が進む中で地域の方にもっと楽になって欲しい、耕作放棄地をどうにかしたいという思いから、自作地でさとうきびを生産する傍ら、法人設立と同時期にサービス事業をスタートしました。
現在作業受託を行っている農家数は80戸余り、今所有している機械で受託は手一杯で、これ以上の受託は難しい状況でした。今回、令和12年度までに、弊社と29名の委託農家の農地27.3haで、生産方式革新事業活動に取り組むことになっています。認定を受けている農家だけでも約4haの面積拡大が可能になりそうで、スマート農業機械による作業効率化の効果に期待しています。

Q.スマート農業機械を導入する理由と、計画認定を受けるメリットについて教えてください。
農作業の担い手不足、高齢化が今後も進む中でさとうきびの栽培を継続し、経営の安定を図るには、作業効率の向上と生産性の拡大が必要であることから、サービス事業者への委託を通じたスマート農業技術の活用を考えました。農家としては負担を抑える形で導入ができて、よかったと思います。スマート農業技術なら、熟練した技術を持たない新規参入者でも活用出来るため、今後、若者や女性が農業分野に参入しやすくなることを期待しています。
(㈱野原ファームさんより)
現時点ではまだ自動操舵機能付きトラクターや必要となるアタッチメントを所持していないため、補助金も活用して機械類を導入しようと考えています。計画認定を受けることで、補助を受けやすくなるというのがポイントだと思います。
