【生産】認定事例vol.01ー樹形を工夫してカンキツほ場でドローン活用ー
生産方式革新実施計画の認定事例
平石吉三郎氏(愛媛県宇和島市)
ードローンによる柑橘類の管理で、農薬の散布精度や施肥効率を高める樹形を導入ー
平石吉三郎氏は、愛媛県宇和島市の中山間地域が多い傾斜地において、柑橘類2haを栽培する農業者です。農業用ドローンを活用し、柑橘への自動航行による農薬散布・肥料散布の労働時間の短縮や農作業の省力化に取り組んでいます。ドローンの活用と作業効率を高める樹形変更により労働生産性を向上させるため、計画認定を受けました。
Q.認定を受けた取組についてお聞かせください。
みかんの園地で、ドローンを使った農薬散布・肥料散布をします。ドローンの活用自体は10年ほど前から行っていましたが、今までの園地は、全体的に樹高が高く(変則主幹形の樹形)、特にドローンによる農薬散布について、効果が発揮しきれていなかったように思います。
みかんの葉は分厚いので、葉の裏まで農薬が届かなかったり、木の中心部まで農薬が届かなかったりと、100%効果を発揮するためには何かしら工夫が必要とわかりました。そこで今回は、技術の効果を最大限発揮させるための「新たな生産方式」として、樹高をおさえ、木の中心部を開く形(開心自然形の樹形)に剪定をします。剪定+ドローン活用で、より確実に防除・施肥をするという計画です。

Q.「新たな生産方式」として樹形を変えたということですが、大きな変化はありましたか?
変化はありましたね、もともと「農薬がいきわたりやすくする」という狙いで樹形変更をしましたが、樹高が低くなったことで、単純に手が届きやすくて手入れが楽なのがいいです。
また、葉が必要以上に茂らないような樹形なので、日当たりと風通しの改善にもつながりました。花がつきやすくなるので、収穫量も増えるのではないかなと期待しています。
今までは2~3日かかっていた毎月の防除が、ドローンを使った自動散布によって半日で終えられるようになっただけでも大きな進歩でしたが、今後はもっと確実に、もっと安定した農薬散布・肥料散布を実現したいです。

Q.みかんの効率的な生産に向けて、今後の意気込みをお願いします!
今回計画の認定を受けて、認定証授与式があったり、新聞記事に載せていただいたり、うちの取組を知ってもらう機会がたくさんあったなと思います。家族経営で比較的小さな農家ですが、どんどん新しいことに取り組んで、次世代の果樹農家のために挑戦していきたいです。
これから4年かけて計画に取り組んでいきますが、前述の通り、現時点での防除・施肥効果は100点満点ではありません。計画を練る中で、やっとある程度満足できる防除方法ができたと思っているので、より効果が出るスマート農業技術の使い方、作業を楽にする栽培体系を確立したいです。
