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3月のスマ農トピック③―株式会社おしの農場が天皇杯を受賞!見える化と小さな改善がスマート農業の第一歩―

令和8年3月11日(水)、令和7年度(第64回)農林水産祭「優秀農林水産業者に係るシンポジウム」が開催され、現地とオンラインを合わせて約140名の方が参加されました。本シンポジウムは、天皇杯を受賞した優秀農林水産業者の業績を顕彰し、業績の内容について広く普及を図るため、毎年度実施されています。 

本年度、農産・蚕糸部門で天皇杯を受賞したのは、IPCSA設立総会においても取組紹介を行っていただいた株式会社おしの農場(山形県天童市)です。 

スマート農業技術の積極的な導入などが評価され、天皇杯を受賞

おしの農場は、耕作放棄地をなくしたいという思いのもと、地域から農地を借り受けながら経営規模を拡大し、現在は約130haの農地で水稲と大豆を生産しています。
その中で、ほ場生産管理システムや栽培管理支援システムを活用したデータに基づく営農に加え、ドローンやトラクタの自動操舵システムなどのスマート農業技術を積極的に導入し、省力化と安定した生産体制を実現してきました。
これらの取組は、スマート農業技術活用促進法に基づく「生産方式革新実施計画」全国第1号認定にもつながっており、地域から信頼される経営モデルとして高く評価されています。 

(写真提供:株式会社おしの農場

見える化と小さな改善がスマート農業の第一歩

おしの農場の取組で特徴的なのは、特別な技術から始めるのではなく、日々の作業を「見える化」することからスマート農業を進めている点です。ほ場生産管理システムを活用し、作業内容や進捗、ほ場ごとの状況を共有することで、経験の浅い従業員でも迷わず作業できる体制を整えています。また、工具の配置を工夫したり、作業習熟度を可視化するボードを導入するなど、「小さな改善」を積み重ねることで作業効率を向上させ、人材育成にも繋げています。 

(写真提供:株式会社おしの農場

ほ場生産管理システムを活用したミーティング
工具ボードの設置
作業習熟ボードの導入

スマート農業技術の体験ブースを設置 

シンポジウム会場では、業績発表とあわせて、IPCSAによるスマート農業技術体験ブースを設置しました。MR技術を用いたドローン操縦体験や、シミュレーションゲームを活用した農機の操縦体験を実施し、直進アシストや自動操舵といったスマート農業技術を来場者が疑似的に体感できる機会を提供しました。
天皇杯受賞につながった実際の取組と重ね合わせながら体験できる内容となっており、農業関係者をはじめ、多くの来場者がスマート農業への理解を深める場となりました。 

参考

シンポジウムの概要は以下のリンクからご覧いただけます。
公益財団法人日本農林漁業振興会

また、IPCSA設立総会の録画は、以下のリンクからご覧いただけます。おしの農場による取組紹介の様子も収録されています。

IPCSA設立総会(完全版)
IPCSA設立総会(ダイジェスト版)