実例から学ぶ! 「スマート農業経営セミナー」を開催しました
2025年11月18日(火)に農研機構(つくば)にて人材育成のイベントとして、"実例から学ぶ! 「スマート農業経営セミナー」"を開催し、農業法人・民間企業・行政機関・JA・研究機関など多様な属性の方にご参加いただきました。
午前の部 スマート農機比較展示・操作体験会
午前の部では、多数の団体・企業様にご参加いただき、スマート農機(ドローン・無人ヘリ、ラジコン草刈り機、スマートグラス)の実演及び操作体験を実施しました。来場者は企業の担当者から説明を受けながら実機に触れ、機能や操作性の違いを体験しました。また、参加企業以外からも多数チラシ等を提供いただき、当日会場で配布しました。
午後の部 スマート農業導入のポイントを学ぶ
午後の部ではまず千葉大学 中野明正教授より、「スマート農業技術の導入状況や研究動向」、次に有限会社トップリバー会長 嶋崎田鶴子氏・株式会社トマトパーク 取締役 杵渕覚氏より「先進経営者の実践例」の紹介、最後に株式会社ファーム・マネージメント・サポート代表取締役 梅本雅氏より、「経営的思考の獲得」という三つの切り口でそれぞれご講演をいただきました。
参加者の声
参加者アンケートにご回答頂いた方の約9割に「参考になった」とご回答いただきました。寄せられた主なご意見は以下の通りです。
【午前の部(実演)】
・ドローン技術はかなり進歩したことから、いかに自社の業務に活用できるかシミュレーションが出来そうだと感じた
・ラジコン草刈機は小型で利用しやすいと感じた
・無人ヘリはドローンに比べて散布性能が高そうに感じた
・農業のピンポイントではエンジンよりモーターの方が扱いやすそうと感じた
【午後の部(座学)】
・スマート農業の実用例が、新たに学ぶことが多く、勉強になった
・栽培技術の研究に営農支援システムを使って、施肥方法と定植様式を改善できそうだと思いました
・農業従事者の人手不足が深刻である事が分かった
・スマ農とは農業を科学し情報分析した上で、不確実な状況を人と機械化、ITを加えて安定化させることが大枠であるが、IPCSAでのプラットフォームなどの取組みでしっかりと裏付け→課題解決を行い、人材育成を行うことが大切である
イベントの様子については、資料ともにアーカイブ動画の公開を予定しています。農研機構YouTubeチャンネルにて近日公開予定ですので、ぜひそちらもご覧ください。
参考資料
研修で活用した資料等を掲載しますので、IPCSA会員の皆様の情報収集・各地域での勉強会開催等でご活用ください。
【午前の部】
〇出展企業一覧(五十音順)
(ドローン)
一般社団法人 農林水産航空・農業支援サービス協会 (説明資料)
スカイコンシェルジュ株式会社
ヤマハ発動機株式会社
株式会社マゼックス
(草刈り機)
ヤンマーアグリ株式会社(チラシ)
株式会社ユニック(チラシ)
(スマートグラス)
NSW株式会社(チラシ)
〇協力企業一覧(チラシ提供)
(草刈り機)
株式会社アテックス(チラシ)
株式会社オーレック(チラシ)
株式会社クボタ(チラシ)
水戸工業株式会社(チラシ)
和同産業株式会社(チラシ)
(スマートグラス)
フィールドクロス株式会社(チラシ)
▶(上記企業)草刈り機製品表&チラシセット(一括版DL)
▶(上記企業)スマートグラス製品表&チラシセット(一括版DL)
【午後の部】
〇スマート農業技術の現状把握
「スマート農業の概要 ―現状と展開方向―」
・千葉大学 園芸学研究院 中野 明正 教授 (資料)
・有限会社トップリバー 会長
有限会社トップリバーアカデミー取締役社長 嶋﨑 田鶴子 氏 (資料)
「データ駆動型の農業経営の実例」
・株式会社トマトパーク 取締役 杵渕 覚 氏
〇スマート農業×農業経営の改善
「スマート農業技術を経営改善に活かす」
・株式会社ファーム・マネージメント・サポート 代表取締役 梅本 雅 氏 (資料)