【生産】認定事例vol.01―ハウス内の環境制御技術を駆使したミニトマト栽培 スマート農業は目的ではなく、手段―
生産方式革新実施計画の認定事例
あさい農園
ーー研究開発型農業カンパニー 目的を持ったスマート農業技術導入ーー
9月30日に開催された IPCSA(スマート農業イノベーション推進会議)設立準備会合で講演いただいた浅井さんにお話を伺うため、三重県で環境制御技術を活用したミニトマト栽培を行う(株)あさい農園、(株)アグリッドを訪問しました。
スマート農業技術を活用したトマト栽培の取組や、今後活動が本格化する IPCSA への期待などを伺いました。
スマート農業技術は最適化のための手段!
何のためにスマート農業技術を入れるのか、目的をはっきりさせることが大切だと考えています。植物は正直なので、よい環境を整えればよく育つ。純光合成量を最大化し、それを果実や葉、根などに最適に分配する。そのためにハウス内の環境制御技術を駆使して、最適化に取り組みます。
まず、地下部(根域)は、培地の標準化により物理性・生物性を、養液管理により化学性をそれぞれ最適化することで、強い根が育ち、水・肥料をよく吸い上げます。それを各器官に分配するための環境制御、光合成量を最適化するためであればCO2施用やLED補光ライトも使い、純光合成量の最大化を目指しています。
しかし、常にリアルタイムで最適条件は変化します。そこで、ハウス環境や植物体の常時モニタリングと環境制御によって最適環境を実現することになります。
スマート農業は目的ではありません。環境を最適化することが目的で、その手段としてスマート農業技術を活用しています。

IPCSAを成功事例や失敗事例の共有の場に
イノベーションによって何かを生み出すための場を提供するのがプラットフォームの意味です。IPCSAも、共通の目的を持つ人たちが集まって1つの方向に向かうことで、イノベーションで生み出せるものも大きくなるし、期待感も出るのではないかと思います。
改善のためにスマート農業などの手段がありますが、手段があることを知らない人も多いです。IPCSAでは、経営形態や規模ごとに、どのような手段があるか、そのメリット・デメリット、成功事例や失敗事例を共有できる場になるとよいと考えています。

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取材では、このほかにも、
- データを活用した農業の可能性(データ分析可能なソフトウェアの導入)
- 異業種との連携によるイノベーション(あさい農園とデンソーが共同出資する「アグリッド」での自動収穫ロボットの実証実験)
- あさい農園グループの企業理念
などを伺いました。
取材記事の全体版は、こちらの記事をご覧ください。
「研究開発型農業カンパニー あさい農園が行うスマート農業技術を活用したミニトマト栽培<前編>」
「研究開発型農業カンパニー あさい農園が行う スマート農業技術を活用したミニトマト栽培<後編>」